放射線部
丁寧で安全な検査・良質な画像の提供
放射線部では医師の指示のもと、迅速かつ正確な画像を提供しています。丁寧で分かりやすい検査の説明を心掛け、患者さんの負担が少しでも軽減するように努めています。当院にある撮影機器は、一般撮影装置、X線ポータブル撮影装置、CT撮影装置、X線透視装置です。
私たち放射線部はこれらの機器を通して患者さんと向き合い、質の高い検査を目指しています。
一般撮影
一般撮影は、放射線検査の中で最も多く行われている検査です。肺炎・腸閉塞(イレウス)・骨折の診断などに役立ちます。
ベッド上安静が必要な患者さんに対しては、病室でポータブル撮影を行います。装置自体が移動することで患者さんの負担を軽減することができます。
CT撮影
CT撮影は、ドーナツ状の装置の中を通過した際に体の断面像(輪切り像)を撮影します。体の輪切り像だけでなく、様々な方向の断面像を作成できます。脳出血・肺炎・骨折の診断などに役立ちます。検査時間は5~10分と短く、寝台に横になるだけで検査が行えるため、痛みもありません。整形外科の撮影依頼では骨の3D画像を作成することで正確な診断も可能です。
また、造影剤という薬を用いて造影CTを撮影することがあります。
これにより、見えなかった腫瘍が見えたり、血流の悪い部分が分かるなどさらに情報量が多い画像を撮影できます。
X線透視撮影
X線透視撮影は、動画でリアルタイムに確認しながら検査をすることができます。これを利用して、主に当院では上部消化管検査と嚥下造影検査を行っています。
上部消化管検査はバリウムという造影剤と胃を膨らませる発泡剤を飲み、食道・胃・十二指腸の動きや粘膜の状態、病変の有無を観察します。
嚥下造影検査(VF)はバリウムを含んだ食事をX線透視下で食べてもらい、嚥下運動や適切な食形態を評価・診断する検査です。